この記事は投資指標であるPERとPBR、さらにミックス係数についてです。
株式投資をしようと思って、企業の株価情報を調べるとよくみかけるのが「PER」と「PBR」です。
アルファベットがひとつちがうだけで、中身のちがいはわかりにくくないですか?
私はよくどっちが「利益」に関する指標なのか、「資産」に関する指標なのかわからなくなっていました。
株の情報を見るときには一般的な指標なので、自分のおさらいもかねて今回記事を書いています。
これでまたわからなくなっても、自分のブログを見返せばいいだけだ。
あわせて「ミックス係数」についても紹介します。
「ミックス係数」はPERとPBRを使って計算する指標です。
PERとPBRはいまの株価が割安・割高どちらか判断する指標で、PERとPBRから算出されるミックス係数もおなじくです。
- PER
- PBR
- ミックス係数
バリュー投資をするつもりなら、なにがどんな指標でどれぐらいが目安なのか把握しておきたいですね。
今回の記事で取り上げる指標は3つですが、投資に関わる情報はほかにもあります。
あくまで投資をするときに、参考にできる情報の1つとしてPERやPBR、ミックス係数を考えてもらえればいいなと思います。
PERとPBRの違いについて
「PER」「PBR」どちらも株の情報を調べていると見かけるキーワードですよね。
PERとPBR、どちらも1株あたりのデータをはかる指標です。
- 利益が関係するPER
- 純資産が関係するPBR
簡単にいうとこんなかんじ。
私はなんども確認しているんですけど、どっちがどっちだか忘れるんですよね。。
利益に関する指標なのか、資産に関する指標なのか、じつは自分が見返すためにブログを書いていたりします。
それぞれもう少しくわしく、数字の目安とともに見ていきます。
PER(株価収益率)の目安
PER(株価収益率)は「株価が1株あたりの利益の何倍なのか」を表す指標です。
- PER=株価÷一株当たり純利益
もしくは
- PER=時価総額÷純利益
PERは「利益」にたいして株が割安なのかをはかる目安になります。
基準とされているのは「15倍」です。
15倍以下であれば「割安かも?」と株価を見る材料になります。
しかし、業種などでPERにばらつきがあるので「PERが15倍以下」だけを理由に投資するのではなく、ほかの判断材料に合わせて見ておく指標として使います。
・PBR(株価純資産倍率)の目安
PBR(株価純資産倍率)は「株価が一株当たり純資産の何倍なのか」を表す指標です。
- PBR=株価÷一株当たり純資産
もしくは
- PBR=時価総額÷純資産
PBRは「資産額」にたいして株が割安なのかをはかる目安になります。
基準になるのは「1倍」です。
1倍ならば等価交換、1倍以上だと資産額以上の価格で株が売買されていることになるのですが、珍しいはなしではありません。
企業は目に見える数字の資産だけでなく、ブランド力や独自の技術、ノウハウをもっています。
目に見えない期待の部分も含めて株価が決まると思うと1倍以上になっても不思議ではありません。
むしろ割安な1倍以下で取引されているときには理由を考えて、安易に飛びつき買いしないほうがいいかなと私は思っています。
さらにPERとPBRを組み合わせたミックス係数
さきほどまではPERとPBRについて確認でした。
さらにPERとPBRを組み合わせた「ミックス係数」を紹介します。
ミックス係数も株の割安・割高を確認するひとつの指標になります。
私はもともと「PER」「PBR」は知っていました(どっちがどっちだかわからなくなることがあるけど)
ですが、ミックス係数については知りませんでした。
ミックス係数はジンさん(@jin_walletplus1)のブログを読んで知った指標です。

株に関する知識のアップデートはジンさん経由が多いです。ありがたや。
ミックス係数を算出する式はとてもかんたんです。
さきほどまで確認していた、PERとPBRをかけあわせミックスして算出できます。
- ミックス係数=PER×PBR
こうして算出方法をみるとかなり単純ですね。小学生でもPERとPBRがわかれば計算できちゃう。
PERやPBRといった指標の情報を得るのは難しくないので、計算がかんたんなミックス係数もすぐにわかります。
ミックス係数はバリュー投資で有名なベンジャミン・グレアムが提唱した係数です。
時間や手間をかけずに確認ができる指標でありながら、偉大な投資家の考え方を自分の投資に取り入れられます。
ミックス係数の基準は「22.5」です。
グレアム氏が提唱する数字ではありますが、あくまでアメリカ株を見たときの数字ともいわれていて、日本株だと半分の「11.25」くらいを目安とする人もいます。
指標なので考え方や使い方は人それぞれですね。
ミックス係数を割安株を見つける材料にする
私はできれば株が安いタイミングで投資をしたいと思っているので、ミックス係数を割安株を見つけるのに使います。
私は配当重視で個別株投資をしています。
配当が期待できる株を安く買えるのにこしたことはありません。
安く買えれば利回りもよくなりますしね。
ミックス係数だけを過信するわけにはいきませんけど、投資先を選ぶ1つの材料にはなります。
ちなみに私は「ネオモバ」を使って日本株に投資をしています。
ためしに私がすでにネオモバで買っている株、これから買いたいと思っている株のミックス係数を見てみます。
- JT:PER10.84倍、PBR1.58倍
- ソフトバンク:PER16.62倍、PBR5.70倍
- オリックス:PER7.37倍、PBR0.82倍
まずはPERとPBRを確認します。
PERとPBRは20年1月29日の夜に「みんなの株式(みんかぶ)」で確認したデータになります。

JTとソフトバンクの株はすでに保有しています。
オリックスの株は保有していないですが、買いたいと思い続けている株です。
いざミックス係数を計算です!
- JT:17.1272
- ソフトバンク:94.734
- オリックス:6.0434
「通信株」「高配当」で投資をはじめたソフトバンクのミックス係数がやばい。
保有分はホールドでいいとしても、買い増しはしばらく控えておこうかなと思うレベルです。
せっせと買い増してきたJTのミックス係数はまずまずといったところ。
そして、買いたいと思っているオリックス!
ミックス係数でいえばかなり優秀な数字を叩きだしてくれています。
オリックスは株価が上がり続けていて、かつての株価を知っていると買いにくくもなりますが、やっぱり買いたいと思わせてくれます。
そして買っちゃいましたオリックス!ネオモバで!
ミックス係数が投資判断のすべてではありません。
ですが「新たな投資先を探す」「買い増しするかどうか」など投資判断に使う材料の1つとして今後も活用していきます!
まとめ:PERとPBRとミックス係数
この記事は投資指標であるPERとPBR、さらにミックス係数についてでした。
- PERは「利益」にたいして株が割安なのかをはかる目安
- PBRは「資産額」にたいして株が割安なのかをはかる目安
- PERとPBRを組み合わせた「ミックス係数」も株の割安・割高をはかれる
PER、PBR、ミックス係数どれもいまの株価が割高なのか割安なのかを考えるための指標です。
株を買う立場なら割安な株価で買っておきたいですよね。
どの指標も絶対的な正解にはなりませんが、割安株を買うヒントになってくれるはずです。
ほかの投資指標を含め、じぶんの投資方法にうまく取り入れてもらえるといいなと思います。
なかなか株式投資をはじめる一歩が踏み出せない人は「ネオモバ」ではじめる方法があります。
私が毎月少しずつ株を買えるのはネオモバを使って1株単位で売買取引ができるおかげです。
国内個別株を少しずつ始めてみたければ、ネオモバはおすすめですよ!
ただし投資は自己責任です。
でも、もし株に興味があったら一緒に株式投資をしていきましょう!
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