市場がざわつくと注目を集めるのが「サーム・ルール」です。
調子のいいときに話題になるなら、いくらでも聞きたいフレーズなんですけどね。
残念ながら、厳しい局面で話題になります。
サーム・ルールは景気後退の可能性を予測する経済指標だからです。
あくまで可能性ではありますが。
気になるサーム・ルールについて考えていきます。
サーム・ルールとは
「サーム・ルール」とは、アメリカの景気後退の可能性を予測する経済指標の一つです。
具体的には「直近3か月の平均失業率」が「過去1年間の最低値」を0.5ポイント以上高いと、景気後退に突入する可能性が高いとされています。
サーム・ルールはアメリカの経済学者、エコノミストのクローディア・サーム氏によって考案されました。
過去50年のデータを用いたバックテストにおいては、景気後退を高い精度で予測できたという結果が出たそうです。
ネガティブな指標という点では「恐怖指数(VIX指数)」も当てはまりますね。
できれば、あまり注目度が高くなってほしくない指数ということになります。
サーム・ルールは、あくまでも過去のデータに対しての精度なので、未来に対しても同じ精度で景気後退を示すとは限りません。
なので、絶対に景気後退すると言い切ることはできないです。
未来に向かって絶対なんてそうそうないですよ。
ただ、過去のデータ分析からとはいえ、完全無視はしにくい高い精度であることも事実です。
未来はどうなるかわかりませんけど、過去のデータで高い精度を出している以上、気にかけておいて損のない指標です。
サーム・ルールを確認する方法
サーム・ルールが景気後退のサインとなると、危機察知のためにも気にしたい指標です。
でも、自分でアメリカの平均失業率を調べて計算するとなると面倒過ぎます。
できなくはないけど、自分ではやりたくないぐらいの面倒くささです。
手軽に確認できないものかなと探してみたら、サーム・ルールの現状を確認できるサイトを見つけたので紹介します。
チャートの型で確認できるのもいいですよね。
個人的に、チャートで表示してくれると視覚的にわかりやすい気がします。
気になったときに紹介したサイトをチェックしてみてください。
また、サーム・ルールが点灯するとなれば、ニュースにもなりやすいでしょうから、チェックするタイミングはつかみやすそうです。
サーム・ルールが点灯したときの動き方を想定する
株を買う者としては、サーム・ルールはネガティブなサインです。
景気が冷え込むとなれば、株価は下がっていく方向に動きます。
いざサーム・ルールが点灯したときに「自分はどう動くのか」を考えておく、想定しておくといいです。
ざっくりとでも自分はどうするか決めておければ、冷静に対応できるはずです。
サーム・ルールが点灯するということは、厳しい局面になるわけで、感情的に動いてしまう可能性があります。
小さな事前準備があるだけでも違うと思うんですよね。
動き方の大まかな選択肢は3つです。
持っている個別株や投資信託ごとに考えたりするとなると、選択肢の組み合わせは無限択になっていきます。
インデックスファンド全ツッパで投資をしている場合なら、選択肢は3つ以外になさそうです。
インデックス投資はシンプルにまとまりますね。
私もインデックス投資をメインに投資をしています。
私の場合は、サーム・ルールが点灯しても変わらずにコツコツ方式で投資を続けると決めています。
コツコツ積み立てをしているので、下がってしまったときも変わらず続けていないと、取得価格を下げられないので、立ち止まることが悪手になりかねないんですよね。
人によってはスポットで買い増しをしたりする選択もあるでしょう。
どんな選択をするにしても、あらかじめ想定していた通りに動けるのが理想です。
いざ大きな下げ局面に直撃してしまうと、完ペキに想定通りに動くのは難しいかもしれません。
ネガティブな衝撃はうまく処理できないこともありますよ。
少しでも冷静な行動や判断ができるように準備だけはしておけるといいですよね。
できるだけ、わちゃわちゃせずに投資を続けていきたいものです。
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