お金持ちになりたくて投資をするわけですが、リスクについてはどのように考えているでしょうか?
フルインベストメントでリターンの最大化を狙う人もいれば、安心安全を第一にゆったりと資産形成を狙う人もいるでしょう。
そんな投資のリスクについて、興味深いポスト、ブログ記事をななしさん(@_teeeeest)が書かれています。
意外過ぎる投資リスクの取り方が紹介されていて「老後に株式比率を高くする」というものです。
私は年齢を重ねていくほど、リスクを小さくしていくものだと思っていたので、感覚とは真逆です。
老後の投資資産の比率について、改めて考えていきます。
「老後に株式比率を高くする」という驚き
ななしさんのブログで「【意外】65歳以降は株式比率を高めたほうが良い?」という記事を読ませていただきました。
ななしさんの記事の元ネタとなったハルさん(@haru_tachibana8)のポストも紹介させていただきます。
老後に株式比率を高くするというのには驚き、意外でしたね。
私は年を重ねるほど、株式比率を下げていくものだとばかり考えていました。
よく言われるのが「リスク資産比率 = 100 – 年齢」です。
若いうちは失敗しても取返しが効くからリスクを取る、老後は大きなリスクを取りにはいかないということを示しています。
どれぐらいリスクを取るのかは悩ましい話で、シンプルにリスクの目安を考えることができるルールです。
このルールを固く守るべきだとは思っていませんでしたが、老後の取り崩しも含めて、年齢を重ねるにつれてリスク性資産比率を下げる動きになるものだと思っていました。
なので、老後に株式比率を高くするというのは意外ですし、衝撃的でもあります。
強い先入観ができあがっていて、先入観をベースに考えていたのかもしれません。
ただ、資金の余力分は投資しておくという選択は全然ありますよね。
今がまさにそんなマインドですし。
資金に余力があるなら、年齢を重ねてからも投資をして、結果的に投資資産の比率が大きくなるとしても合理的な気がしています。
インカムゲインが老後の生活を支えてくれる
老後に株式比率を高くすることができる理由の一つは「年金」だと考えられます。
年金というベーシックインカムがあることで、大きなキャッシュを手元に置いておく必要がなくなり、日常的な生活を送っていくことができます。
で、驚くのが65歳からの急上昇ですね。
66歳時点で60%に上げて、そこから徐々に株式比率を増やしていくのが良いとのこと。
ただ、こうなる理由は何となく分かりますね。
たぶん年金の受け取りがあるからでしょう。
しっかり資産形成している人であれば年金もそれなりに貰えるでしょうから、ベーシックインカムとして年金を受け取りつつ、残ったお金は株式市場に置いておいたほうが良いのかな、と。
老後に暴落があるとダメージが大きいので、徐々に引き上げてるのも面白いですね。
そして96歳くらいで株式比率100%になるのは寿命の観点からでしょうか。
年金で生活できる人ならお金使う機会が無くなるだろうし、株式100%に近付ける方が合理的という。
【意外】65歳以降は株式比率を高めたほうが良い?
ななしさんも年金で生活できるなら、残りは市場にお金を置くほうが良いと考えられています。
もらえる年金がどれぐらいか問題はありますが、多かれ少なかれもらえるなら、いくらかでも生活の支えになってくれることは間違いありません。
年金で生活を支えられる部分があるなら、投資資産の取り崩しをスローダウンさせることはできます。
そして、スローダウンさせられた分だけ、市場に資産を長く置いておくことができます。
市場から退場せずに参加し続けることが、投資において強いと私は考えているので、退場することになる日を先延ばしにできたほうがいいと思っています。
年金だけでなく、日本で働いていると退職金もあります。
資産ブーストされるので、リスクを考えながら、投資資産の比率を上げるタイミングになりえます。
こうして考えてみると、安定した収入を得られる仕事から定年退職で離れ、老後生活となっても投資資産の比率を高くしておくのは無理な話ではなさそうですよね。
投資資産の比率を高くしようとしなくとも、意図的に低くしようとすることまではしなくてよさそうです。
FIREのように必要になったら取り崩し
老後ではありませんが、仕事から離れるというところでは「FIRE」と共通しています。
早期にリタイアできるだけの資産を仕事からの収入だけでなく、投資をすることで作り上げることが一般的です。
FIREした後は、お金が必要になったときに必要な分だけ、投資資産を取り崩すという考え方があります。
不必要に投資資産を現金化しないことで、市場に参加し続けて、さらに資産の上乗せを期待する動きです。
FIREでなくとも、リタイア後の資産の取り崩し方としてはアリですよね。
必要なときに必要な分だけの取り崩しであれば、結果として投資資産の比率は高いところで維持されるはずです。
若いときと比べて老後となると、お金のかかる大きなライフイベントは減るわけで、手元で持っておくお金は少なくても問題ないでしょう。
投資市場の恩恵をできるだけ受けられるように、期待値をキープするという点でも、必要以上に投資資産を崩す必要はないかなと。
リタイアが早期であろうがなかろうが、同じ考え方でいいと思うんですよね。
老後も投資を続けるためにカツカツの生活をしろということではなくて。
不自由なく生活できるだけのお金が手元にあれば、あとは投資したままにしておくことで、さらに老後生活を安定したものにできるかもしれないじゃないですか。
年齢は関係なく、リスクとリターンの期待値のバランスを考えていくのがいいと思います。
コメント