この記事では「ポモドーロテクニック」について紹介します。
高い集中力を長くキープするのは、とても難しいことですよね。
集中してやるべきことに取り組めれば、短い時間で済んだかもしれないことも、集中できないばかりに、だらだらと時間をかけてしまったなんてこともありがちです。
上手に集中力を発揮・維持できるようにする方法が「ポモドーロテクニック」です。
ポモドーロテクニックは「集中力を高めつつ、時間管理も同時にする」ための手法です。
ポモドーロテクニックをうまく使えれば、自分の時間の使い方が上手になり、さらに集中した作業ができるようになります。
ポモドーロテクニックとは:短時間の集中を繰り返す手法
ポモドーロテクニックは「短時間集中したら少し休憩」を繰り返し、集中した状態で勉強や仕事などタスクに取り組み続けられるようにする手法です。
集中したタスク処理のための時間管理術ともいえます。
ポモドーロテクニックのやり方
ポモドーロテクニックのやり方、流れを紹介します。
- やること(タスク)を決める
- 25分間やると決めたことに集中する
- 5分間のリフレッシュ休憩
- 再び25分間のゴリゴリ作業、5分間のリフレッシュ休憩を繰り返す
- 作業と休憩を4回ほど繰り返したら、長めの休憩(20~30分)
以上がポモドーロテクニックの全体的な流れです。
「集中と休憩」を1セットとして、何回かの集中した時間を繰り返すことでタスクを消化していきます。
集中する時間は25分程度と短めの設定で、リフレッシュする休憩をこまめに挟むことで、作業時間は勉強や仕事に集中しやすくなります。
25分の集中と5分の休憩となっていますが、実際にやってみて、自分に合っていないと感じることがあれば、長くしたり短くしたり調節してみるのもいいと思います。
とくに大事なのは、作業すると決めた時間しっかりと集中して取り組めるかです。
また、あれもこれもやろうとするのではなく、25分で取り組むのは1つだけに絞ること。

いくつも同時にやろうとすると、集中して進める難易度が爆上がりします。
最初の「やることを決める」ところで、やりたいこと、やらなければいけないことは一通り書き出しておき、優先順位をつけて1つずつ作業していきます。
「マルチタスク」よりも「シングルタスク」にして取り組むことがポイントです。
休憩時間の過ごし方についても記事で書いているので、よかったら参考にしてみてください!
また、心理的にもポモドーロテクニックは理にかなっている部分があります。
「締め切り効果」を頭の片隅に置いておきながら、ポモドーロテクニックで集中時間を積み重ねられるといいですね。
短い時間の集中を繰り返すことでタスクを終わらせる
集中し続けることが難しいと思っている人ほど、ポモドーロテクニックを使うことで、集中力を切らすことなく勉強や仕事をすることができます。
長時間、集中しっぱなしでいることができる人にとっては、ポモドーロテクニックは不要のテクニックです。
ポモドーロテクニックは「長く集中を続ける」のではなく「短い集中を繰り返す」イメージです。
一度の作業時間が短くても何度も繰り返すことで、集中して作業した時間は結果的に長くすることができます。
ボクシングのようなスタイルですね。
ボクシングは3分間と超短時間集中して戦い、1分間全力で休みます。試合はその繰り返しです。
1ラウンドで勝利することができれば理想的ではありますが、相手だって必死。
最初の3分で試合を決めきることは、なかなかありません。
ラウンドを何度か繰り返して、勝利を目指します。
ポモドーロテクニックも同じで、1セットで進められることには限界があっても、何回も繰り返し回すことで、タスクを片付けていきます。
集中できている時間をどうにか作り出して確保する工夫ですね。
時間の使い方のルールとして、習慣にできると強いです。
ポモドーロテクニックはすぐにでも始められる
ポモドーロテクニックをやってみようかなと思ったら、すぐにでも始められます。
ポモドーロテクニックは、特別なものを用意しなくても始めることができるからです。
できれば用意したいのはタイマーぐらいですかね。
私はタイマーを使っていますが、わざわざ買ってきたものではなく、スマホやパソコンで使えるやつです。
用意をするにしても、今持っているものの機能を活用するというだけで簡単。
iPhoneなら、最初から入っている時計にタイマー機能がありますし、探せばポモドーロテクニック向きのアプリもあります。
用意したいとは書きましたが、べつにタイマーがなくてもポモドーロテクニックには挑戦できます。
時間をはかるだけなら時計を見るだけでいいですよね。
1セットの基本は作業25分、休憩5分の合計30分。
時間の確認さえできれば、問題なくポモドーロテクニックができます。
時計の確認で集中力が切れたり、いちいち時計を見るのが面倒なら、タイマーを使うようにするとメリハリがつけやすいです。
用意をするにしてもタイマーなので、ポモドーロテクニックをはじめるためにお金はかかりません。
慣れないうちや、25分集中するのが厳しいときは、時間にこだわりすぎずにやってみるのも大切です。
気軽にポモドーロテクニックにチャレンジしてみてください!
ポモドーロテクニックを活かせない仕事もある
残念ながら仕事内容によっては、ポモドーロテクニックを活かすことができない場合もあります。
ひとことでいえば「自分でペースをコントロールできない仕事」です。
わかりやすいのが接客のお仕事です。
接客そのものはお客さんの都合次第、立て続けにお客さんが来れば、25分の仕事で一区切りつけることは無理な話です。
医療現場も自分のペースで区切った仕事だけをするのは難しいでしょう。
急を要する患者さん、容体を注視するべき患者さんを相手に、自分のペースを保ち続けることはできません。
しかし、あくまでシチュエーションによってはポモドーロテクニックを使えないだけです。
自分のペースで処理しなければならない業務部分については、接客業や医療関係者であっても、ポモドーロテクニックを活かせるシチュエーションがあるはずです。
記録を付けることや在庫の管理など、誰かを相手にしない業務については、集中してできるだけ短い時間で処理できるといいですね。
部分的にしか仕事でポモドーロテクニックを使えなくとも、小さな集中の積み重ねが結果的に、自分のための時間を作るのにつながることになりますよ。
勉強や仕事だけではなく趣味にもポモドーロテクニック
ポモドーロテクニックは必ずしも「やらなければならないこと」に使う手法ではなく、趣味など「やりたいこと」に使うこともできます。
例えば読書やゲームです。
本を読んだり、ゲームをしたり、楽しいことはいくらでも続けられちゃいますよね。
でも、時間には限りがあります。
趣味だけやってるわけにはいきません。
やらなければならないことは山ほどあります。
そこで、趣味もポモドーロテクニックを使って集中し、全力で楽しみます!
さきほども書きましたが、25分間であれこれやるのではなく1つだけです。その1つに趣味を選ぶのです。
あらかじめ趣味に時間をどのぐらい使うか、どこまで進めるかは決めておきます。

好きなことだと、いくらでもポモドーロできちゃうので。
短時間の集中を繰り返すことでタスクを終えるポモドーロテクニックですが、リフレッシュする時間にメリハリをつけるということにも使えます。
しかし、これも仕事内容と同じでどんな趣味なのかによってです。
映画を見ることが趣味だった場合、できれば最初から最後まで通して見たいですよね。
ぶつ切りにできない趣味に時間を使う場合は、やるべきことをポモドーロテクニックを使って、できるだけ早いこと終わらせて、自由な時間を確保するほうがいいですね。
まとめ:ポモドーロテクニックは手軽に始められ仕事や趣味の時間管理ができる
この記事では「ポモドーロテクニック」を紹介しました。
- ポモドーロテクニックは時間にメリハリをつけて、集中し続けるための手法
- 特殊なものの準備をすることなく手軽に始められる
- 仕事以外に趣味にも活かすことができるテクニック
長い時間集中し続けることができれば、どんどん仕事も進むのですが、難易度がめっちゃ高い。
私がずっと集中してがんばるというのが苦手で、学生のころの試験勉強も苦労していたタイプでした。あああ
集中力が続かないと、勉強や仕事で悩んだ経験がある人は、ぜひあああ「ポモドーロテクニック」を試してみてほしいです!
とくに「やりたくないんだけど、やらないわけにはいかない」ということは、やり始めるだけでさえ面倒に感じます。
とりあえず25分、ポモドーロテクニックでがんばってみる!それだけでもやり始めのハードルを突破できます。
コメント